2012年3月8日木曜日

No Mutton, No Life.



昨夜、友人が道外からのお客様を連れてジンギスカンを食べに行くというので誘われてご一緒しました。


場所はススキノの東の端にある古いビル、社交会館の2階「メリーシープ」さん。
友人のおすすめで、私は初めてでした。


うちの家内はジンギスカンの本場に近い所で育ったため、彼女曰く「一生分食べた」らしい。そんなわけで家内はジンギスカンにはまったく興味なし。
それで私も20代の頃はほとんど食べる機会がなかったのですが、私の漢方の師匠を九州から北海道にお招きして講義をしていただいていた当時、「唐沢くん、ジンギスカンが食べたい!」という要望があって、一緒に勉強していた皆で食べに行ったのが実に久しぶりのジンギスカンでした。


それから「ああ、ジンギスカンやっぱり美味いや!」ということで、機会あれば食べております。


円山動物園の昔からある食堂(入口から左の道沿いにあるあそこね)のジンギスカン定食も好きだし、まつじん(松尾ジンギスカン)も好きだし、…まあ、あまりこだわりがないです。


ですが、昨日のメリーシープさんのマトン(Mutton)はとても美味しかった!


バイク好きで明るい店のご主人と独特のお店の雰囲気の中でいただいた人気の「マトン」はやみつきになりそう。


さて、漢方の古典に羊肉の入った処方がいくつかあります。
昨夜もビール片手にそんな話をしたかもしれませんが、なんでも無理やり漢方の話になります(笑)


羊肉の気味を本草綱目から引くと「苦く甘し、大熱にして毒なし」とあります。
大熱(たいねつ)は、すごく身体があたたまるってことですね。


虚寒の症状に対していくつかの生薬と組み合わせて「湯」を作り、つまり羊肉に薬味を足してスープを作り、それを寒疝(かんせん:寒冷によっておこる腹痛)などに用いていたことが古典に書かれています。


間違いなく、寒い気候にあった食べ物ですよね。


理屈はともかく、みんなで食べるジンギスカンは北海道人のソウル・フードであり、たまには食べようよ!ということでした。

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