2012年4月20日金曜日

北海道の楽しい100人Part2




4月13日の夜、以前に紹介した「北海道の楽しい100人」(※前は北海道を楽しくする100人だったようですが、北海道の100人とか北海道の楽しい100人とかなんともタイトルがあいまいなイベントであります)の第2回目に参加してきました。


来場者は前回の100名超をまた上回って、160名くらいだったのかしら、200名収容可能な会場がほぼ満杯でした。


トークゲストは今回も4名。


一般社団法人LOCALの代表理事、澤田周さん。
丸吉日新堂印刷の代表取締役社長、阿部晋也さん。
菓子工房フラノデリスのオーナーパティシエ、藤田美知男さん。
北海道大学教授で宇宙環境システム工学研究室、永田晴紀さん。


運営者の渡辺さんが言うように、技術者コミュニティ、エコ名刺、洋菓子、宇宙開発ってスゴイ振り幅の広いトークが次々と展開されたのですが、これらのすべてがこの北海道で身の回りにあることなんだと思うとスゴイよね。


澤田さんが話してくれた企業を跨いだ技術者コミュニティのあり方は、まさに医学とかと同じ発想だなと思いましたし、阿部さんのエコ名刺は印刷業の中では「ついで商売」であった名刺に「エコ」という付加価値をつけただけで全国にお客さんができるようになったり多くの人が助かったりでワオー!だったし、藤田さんの開発、製造、販売、それぞれの立場になりきる話は考えさせられたし、永田先生の脱法?!ロケットトークは私的には理系男子の純粋さが胸にキュンキュンくるいい話でした。(強引なまとめで失礼!)


次回は6月13日と伺っています。
またワクワクするトークを楽しみにしています!


2012/05/19
主催側の一人、渡辺さんのBlogの記事もご覧下さいね。


社団法人LOCALさんの記事もどうぞ。



2012年4月19日木曜日

漢方とハサミは使いよう?

以前ほど業界の会合に顔を出してはいないのですけど、たまに勉強会などでお会いした同業者の方から良い製品があるよとご紹介を受けることがあります。

ご紹介いただけるのは大変ありがたいです。
また、メーカーさんも新製品をせっせとご紹介下さいます。
とてもありがたいです。

ですが、ここしばらくはほとんど新しい製品を採用していません。

漢方製剤は必要なものはほとんど取り揃えています。大概のものはあります。
それに加えて、自分が習得してきた漢方を実践するために必要最少限の補助剤は用意しています。

今の師匠と出会ったばかりの頃に言われたことがあります。

例えばある疾患についてひと通り調べたら、実践するにあたって、いかに少ない漢方処方でやるか工夫することで腕が上がる、と。

和田東郭の医訓に
「方を用ゆること簡なる者は、その術、日に精し。
 方を用ゆること繁なる者は、その術、日に粗し。」
とありますが、このことを教えて下さったのだと思います。



漢方の面白いところは、少ない種類の材料でも、それらを様々なものさしで考えて組み合わせることで、縦横無尽に応用することができるところです。
漢方とハサミは使いようです。

ということで、今ある材料を縦横無尽に使いこなす自信が出来たら、どうしても足りないと思うものをひとつ足す、そんな感じで幅を広げていきたいと思います。

漢方エキス製剤は、同じ処方でもメーカーの原料や製法で効き方が違うと思います。
これについては仲間からも情報収集しつつ、今でもUpdateを繰り返しています。

新製品や優れた製品をご紹介いただけるのは大変ありがたく思っていますし、これからもどうぞ遠慮なくご紹介下さい。

それから今日はお知らせがひとつ。
82.5 FM NorthWaveで月曜日〜木曜日の12時〜15時に放送している「チアラジ!」(DJ奥かおるさん)に不定期で出演します。

漢方の知恵を使って日々を元気に過ごすためのお話が出来ればと思っています。
初回出演は4月23日(月曜日)の放送からです。
どうぞよろしくお願いします。

2012年4月9日月曜日

「慎重に」という罠

レッドブル、超まずい…




私は漢方の学者じゃなくて、実践して活かすことが仕事。


漢方の勉強は面白い。面白いだけに、うっかりすると実践で役に立たない理屈や理論をほじくり回すことも多い。
20代〜30代のはじめの頃は、けっこう理屈を持ちだしてああだこうだと言ってたが、師匠の教えでそれは意味がないと悟り、漢方の理論で言い争うこともやめた。
知識は多いほうが良いが、やっぱり学者じゃないのだ。


漢方の流派は色々あるが、「なんでもいいさ。治せばいいんじゃないの?」と思うようにもなった。


師匠からは、もちろん実践的理論を中心に習ってきたが、それ以上に、心構えに関する教えもたくさんいただいてきた。


私が漢方の古典の中でも、名医の医訓を調べて取り上げるのはそういった影響が強い。


たまにノートを見返しては、臨床理論にまぎれて師匠の言葉が書かれている。


「真剣にやるのはいいけど、慎重にやろうとするとミスする」


最近読み返してイテテ…と思ったのはこれだ。


慎重にミスをしないようにとやると、心はあちこちに行ってしまうが、真剣に今そこの患者さんの愁訴や経気の状態に集中したほうがはるかにミスが少ない。


慎重に時間をかけて出した答えが良いとは限らず、真剣に集中すれば、ほんの短時間で出した答えでも的を射たものであることが多い。


わからなくて悩むこともあるし、患者さんに時間をいただいて検討し直すこともあるが、それは慎重にやりすぎているのかもしれない。得られた情報から絞れるだけ絞ったらあとは集中して真剣にエイヤー!だな。


ということで、最近は新規のご相談がまた増えてきて忙しいですが、まだ今週も漢方相談の予約には若干の余裕があります。伝統漢方専門からさわ薬局の漢方相談、ご予約はお早めにどうぞ。